【2026年】LLMが最も引用するドメインは?ChatGPT・Google AIモードの上位サイトランキング

本記事では、ChatGPTとGoogle AIモードが回答内で最も多く引用したドメインのランキングを紹介します。Similarwebが米国で計測した2026年1〜2月のデータをもとに、各LLMがどのWebサイトを情報源として参照しているかを比較しました。

ランキング結果を見ると、ChatGPTではWikipediaとReddit、Google AIモードではFandom.comが特に多く引用されています。ChatGPTの全引用のうち、そのドメインが占める割合(引用シェア)はWikipediaが13.15%、Redditが11.97%でした。一方、Google AIモードではFandom.comが7.16%で首位となり、WikipediaとYouTubeが続いています。

大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)は、検索結果のリンクを順位順に並べるのではなく、複数のWebページから情報を集め、AIが学習済みの情報と組み合わせて回答を生成します。ただし、回答内にリンク付きで表示される引用元は限られています。

GoogleのAI Overviews導入後、ニュース関連クエリにおけるゼロクリック検索の割合は、前年比で56%から69%に上昇しました。ユーザーが検索結果からWebサイトへ移動しない環境では、どのドメインがAIに引用されているかが、ブランドの可視性やトラフィックを左右します。

本記事では、ChatGPTとGoogle AIモードで最も引用されるドメイン、引用元の選ばれ方、引用分析の実践手順を解説します。

ChatGPTで最も引用されるドメインランキングベスト20

以下は、ChatGPTのWebブラウジングモードが米国で引用した上位20ドメインです。

対象期間:2026年1〜2月
引用イベント:ChatGPTの回答内に、特定のドメインのURLが情報源として表示された回数

順位ドメイン引用数引用シェア
1wikipedia.org118,28513.15%
2reddit.com107,68011.97%
3openai.com55,8766.21%
4walmart.com26,1182.90%
5youtube.com23,9762.67%
6linkedin.com21,7362.42%
7reuters.com20,4512.27%
8nih.gov19,9622.22%
9google.com19,4782.17%
10media-amazon.com17,4771.94%
11wikimedia.org17,3291.93%
12facebook.com15,8131.76%
13ebay.com15,7301.75%
14amazon.com15,3431.71%
15github.com14,5691.62%
16apple.com13,3421.48%
17yahoo.com12,9421.44%
18forbes.com12,4541.38%
19fandom.com11,6301.29%
20squarespace-cdn.com11,5751.29%

ChatGPTではWikipediaとRedditが引用全体の約25%を占める

WikipediaとRedditだけで、ChatGPTの引用全体の約25%を占めています。

この結果から、ChatGPTは回答の根拠として、次の2種類の情報を重視していることが分かります。

  • Wikipediaのように、幅広い事実を体系的にまとめた情報
  • Redditのように、利用者の意見や体験を集めたコミュニティ情報

企業サイトに情報を掲載するだけでなく、第三者サイトやコミュニティでブランドがどのように扱われているかも、AI上の可視性に影響します。

ChatGPTはOpenAIの公式サイトも多く引用する

openai.comは引用シェア6.21%で3位でした。Reuters、NIH、LinkedInなどを上回っています。

ChatGPTは、OpenAIの公式ドキュメント、調査、ブログを積極的に引用しています。AI関連企業にとっては、自社サイトだけで情報を発信するのではなく、技術メディアや研究論文サイトなど、AIが信頼する外部サイトでも自社情報が紹介される状態を作ることが重要です。

EC・小売サイトも上位

Walmart、Amazon、eBayなどのECサイトも上位に入っています。ChatGPTが商品比較、購入相談、おすすめ商品などの質問に多く利用されていることを示しています。

商品ページでは、価格や仕様だけでなく、用途、対象者、比較ポイント、よくある質問を、見出しや表を使って分かりやすく整理することが、引用獲得につながる可能性があります。

ニュース・B2B・技術系サイトもChatGPTの引用対象になる

LinkedIn、Reuters、Forbesなどのビジネス・ニュース系サイトに加え、GitHubも上位20位に入っています。

B2B、金融、ニュース、テクノロジー分野でも、専門性が高く、質問への答えが明確なコンテンツはAIに引用される可能性があります。

Google AIモードで最も引用されるドメイン上位20

Google AIモードでは、ChatGPTとは異なる順位になりました。

順位ドメイン引用数引用シェア
1fandom.com42,3327.16%
2wikipedia.org30,7925.21%
3youtube.com29,0324.91%
4reddit.com24,7644.19%
5google.com16,8782.85%
6facebook.com14,4102.44%
7amazon.com10,8861.84%
8nih.gov8,8211.49%
9github.com8,7281.48%
10apple.com8,1271.37%
11instagram.com7,0071.19%
12microsoft.com6,9501.18%
13quora.com6,1301.04%
14ebay.com5,6410.95%
15linkedin.com5,4790.93%
16imdb.com4,7840.81%
17clevelandclinic.org4,5290.77%
18irs.gov4,4850.76%
19walmart.com4,0680.69%
20medium.com3,9700.67%

Fandom.comが1位になった理由

Google AIモードでは、Fandom.comがWikipediaやYouTubeを上回りました。

ゲームやエンターテインメント関連の質問が多いことも一因ですが、コンテンツ構造も重要です。Fandomのページには、次の特徴があります。

  • 1ページで特定のテーマを深く解説している
  • 正確な見出しで情報が整理されている
  • コミュニティによって継続的に更新されている
  • 1つのページが1つの具体的な疑問に答えている

この形式は、エンターテインメント以外の企業にも応用できます。特定の商品、技術、課題について深く説明するリファレンスページは、AIが引用しやすいコンテンツになります。

WikipediaとYouTubeは複数のAIで引用されている

WikipediaはChatGPTとGoogle AIモードの両方で上位に入り、YouTubeも安定して引用されています。

体系的に整理された記事だけでなく、内容を分かりやすく説明する動画も、AIの重要な情報源になっています。

Googleも自社サービスを引用

google.comは、Google AIモードで5番目に多く引用されました。

Googleビジネスプロフィール、ナレッジパネル、YouTube、Google Scholarなど、Googleが保有するサービス上の情報がAIモードの情報源になる可能性があります。企業は一般的なSEOだけでなく、これらのプロフィールや公式情報を正確かつ最新の状態に保つ必要があります。

公式ドキュメントや公的機関の情報も引用されやすい

Apple、Microsoft、Googleなどの公式情報に加え、NIH、Cleveland Clinic、IRSといった医療・政府機関も上位です。

製品仕様、サポート情報、調査結果、制度説明などでは、公式かつ明確な一次情報が引用されやすいと考えられます。

コミュニティサイトが約9%を占める

Reddit、Facebook、Instagram、Quoraを合わせると、Google AIモードの引用シェアは約9%です。

AIは事実情報だけでなく、体験談、評価、比較、口コミが必要な質問では、コミュニティの情報も参照しています。

ChatGPTとGoogle AIモードの引用傾向の違い

両サービスとも、ニュース、レビュー、ビジネス、ソーシャルメディアなど幅広い情報を引用します。ただし、比重は異なります。

傾向ChatGPTGoogle AIモード
特に強いドメインWikipedia、RedditFandom、Wikipedia、YouTube
比較的多い情報EC、ビジネス、ニュースレビュー、UGC、ソーシャル
自社サービスの引用OpenAIを多く引用Googleを多く引用
公式技術情報GitHub、AppleなどApple、Microsoft、Googleなど
コミュニティ情報Redditが突出複数のコミュニティに分散

ChatGPTとGoogle AIモードを一括で分析すると、サービスごとの引用傾向や改善機会を見落とす可能性があります。そのため、AIサービスごとに、引用元、競合、対象プロンプトを分析する必要があります。

カテゴリー別の引用シェア比較

AIはどのようなページを引用するのか

AIは、検索順位が高いページだけを引用するわけではありません。Web上の複数ページを調べ、質問への回答として関連性、明確さ、構造、信頼性が高い情報を選ぶ傾向があります。

引用傾向はサービスやテーマによって変わりますが、Similarwebの生成AIランドスケープレポートでは、次のような共通点があることが確認されています。

トップページよりも詳細ページを引用する

AIが引用するのは、トップページよりもサイト内の深い階層にあるページです。

代表例は次のとおりです。

  • ブログ記事
  • よくある質問
  • ハウツーガイド
  • 商品詳細ページ
  • 調査記事
  • 公式ドキュメント

AIは、企業全体を広く説明するページより、特定の質問に詳しく答えるページを引用する傾向があります。

AIが引用するページの深さを示す図

具体的な質問に直接答えるページはAIに引用されやすい

「おすすめのランニングシューズ」のような広いテーマだけでなく、「足幅が広い初心者向けのランニングシューズ」など、具体的な用途に答えるコンテンツが引用されやすくなります。

具体的で条件の細かい質問(ロングテールプロンプト)に対して、結論、条件、比較基準、根拠を明確に提示することが重要です。

AIが引用するサイトは業界やトピックによって異なる

ランニング用品、ホテル予約、医療、金融など、テーマによって繰り返し引用されるドメインは異なります。

一度その分野で信頼できる情報源と判断されたサイトは、類似するプロンプトでも引用される傾向があります。自社の業界でどのサイトが引用されているかを調べることが、AIに引用されるための施策の出発点になります。

比較・購入など質問の目的によって引用元が変わる

意見や比較を求める質問では、Redditなどのコミュニティや専門メディアが選ばれやすくなります。

予約や購入など意思決定に近い質問では、大手メディア、比較サイト、ブランドの公式ページが引用される傾向があります。

トピック別の引用シェア比較

AIに引用される情報源を、今すぐ調べる

引用元ドメイン、競合との引用ギャップ、AI経由のトラフィックをまとめて分析できます。

SimilarwebでAIの引用元を分析する手順

自社や競合がどのプロンプトで引用されているかは、Similarwebの引用分析プロンプト分析で確認できます。

引用数が多いサイトと、実際に多くのトラフィックを送るサイトは同じとは限りません。引用回数だけでなく、実際にトラフィックやコンバージョンにつながっているかも分けて確認することが重要です。

1. 対象トピックと競合を決める

まず、計測するテーマ、目標、比較対象を設定します。

たとえば、次のように具体化します。

  • 次の四半期までに、特定トピックで自社が引用される割合を5ポイント高める
  • 主要競合2社が引用され、自社が引用されていない質問を特定する
  • 自社が表示されない購入検討プロンプトを特定する

2. 自社が引用されていないプロンプトを探す

プロンプト分析では、どの質問で自社が引用され、どの質問で引用されていないかを確認できます。

たとえば、「機械学習の恩恵が大きい業界は?」という質問で自社が表示されず、競合だけが引用されている場合、その質問に直接答える記事の作成や、既存ページの改善を検討します。

引用されていないプロンプトの特定画面

3. AIが頻繁に参照する重要な引用元サイトを特定する

引用分析では、AIが回答作成に使ったドメインを確認できます。

単純な引用回数だけでなく、ドメイン影響力スコア(そのドメインがAIの回答に与える影響度を示すスコア)を使って、対象トピックで重要な情報源を特定します。OpenAIの分析例では、arxiv.org、medium.com、en.wikipedia.org、geeksforgeeks.orgなどが主要な引用元でした。

引用元サイトの分析画面

4. 引用されたURL単位でギャップを調べる

ドメインだけでなく、実際に引用されたページも分析します。

競合が引用されているページ、自社が掲載されていない比較記事、複数のプロンプトで参照される情報ページを特定すれば、コンテンツ、PR、提携先の優先順位を決められます。具体的な分析方法は、引用ギャップ分析の手順でも解説しています。

引用URLのギャップ分析画面

5. AIトラフィックと組み合わせて評価する

最後に、AIトラフィック分析を使って、引用元から実際にどれだけ訪問が発生しているかを確認します。

引用回数が多くても、ほとんどトラフィックを生まないサイトがあります。一方、引用数は少なくても、購入や問い合わせにつながる訪問を生むサイトもあります。

次の指標を組み合わせて評価することが重要です。

  • 引用数・引用シェア
  • ドメイン影響力スコア
  • 対象プロンプトとの関連性
  • リファラルトラフィック
  • 訪問後の行動やコンバージョン

AIに引用されるコンテンツの作り方

上位ドメインには共通する特徴があります。Wikipediaは質問に直接答え、Redditは実体験を提供し、YouTubeは視覚的に説明します。Fandomは、狭いテーマを非常に詳しく整理しています。

自社コンテンツでも、次の要素を取り入れられます。

  • 1ページ1テーマにする: 幅広い話題を浅く扱うより、特定の疑問に深く答える
  • 冒頭で結論を示す: 長い背景説明の前に、質問への答えを明記する
  • 見出しを具体的にする: 「概要」ではなく、「ChatGPTが引用するページの特徴」のように内容を示す
  • 比較条件や根拠を明示する: 対象者、用途、メリット、制約、出典を整理する
  • 公式情報を充実させる: 商品仕様、FAQ、調査方法、更新日、著者情報を明確にする
  • 第三者サイトでの掲載を増やす: AIがすでに信頼しているメディア、レビューサイト、コミュニティでの言及を獲得する
  • AIサービスごとに継続計測する ChatGPTとGoogle AIモードでは引用元が異なるため、1回の調査で終わらせない

FandomがGoogle AIモードでWikipediaを上回ったことは、テーマを絞った深いコンテンツが、大規模な総合サイトより引用される可能性を示しています。

AIの引用を継続的に計測する

AIの引用元は頻繁に変わり、サービス間の重複も限定的です。今の時点で引用されていても、継続して表示されるとは限りません。

SimilarwebのAIブランド可視性では、次の情報を組み合わせて確認できます。

  • 自社と競合が引用されるプロンプト
  • 影響力の高い引用元ドメインとURL
  • トピック別の引用シェア
  • 競合との引用ギャップ
  • AIから発生したトラフィック
  • AI回答内でのブランド名の言及(ブランドメンション)や可視性の変化

引用回数だけを追うのではなく、どの質問で、どの情報源を通じて引用され、それがトラフィックや事業成果につながっているかを分析することが重要です。

AIでの引用状況を追跡する

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よくある質問

ChatGPTで最も引用されるドメインは?

2026年1〜2月の米国データでは、Wikipediaが13.15%、Redditが11.97%で上位でした。続いてOpenAI、Walmart、YouTubeが引用されています。

Google AIモードで最も引用されるドメインは?

Fandom.comが7.16%で1位でした。Wikipedia、YouTube、Reddit、Googleが続いています。

ChatGPTとGoogle AIモードでは引用元が違いますか?

はい。ChatGPTではWikipediaとRedditが突出し、EC、ニュース、ビジネス系サイトも多く引用されます。Google AIモードではFandom、YouTube、ソーシャルメディア、公式技術情報の比重が比較的高くなっています。

なぜRedditなどのコミュニティサイトが引用されるのですか?

商品比較やおすすめなど、実際の利用者による意見や体験が求められる質問に答えやすいためです。

AIはトップページを引用しますか?

引用の中心はトップページではなく、ブログ、FAQ、商品詳細、調査記事、公式ドキュメントなどの詳細ページです。

どのようなコンテンツが引用されやすいですか?

具体的な質問に直接答え、見出しや情報が明確に整理されたコンテンツです。ニッチな用途、詳細な比較、ロングテールのプロンプトに対応するページも引用されやすい傾向があります。

AIの引用状況はどのように計測できますか?

AIサービスがどの質問で自社や競合を引用しているかを確認します。あわせて、引用元のドメインやページ、引用回数、引用シェアを計測します。Similarwebの引用分析とプロンプト分析を使うと、引用状況とAI経由のトラフィックをまとめて確認できます。

AI引用の最適化は一度実施すれば十分ですか?

十分ではありません。引用元やAIの回答は変化するため、コンテンツの更新、第三者サイトへの展開、競合との差を継続的に計測する必要があります。

AIに引用されるためのコンテンツ作りとAEOには、どのような関係がありますか?

ユーザーの質問に対して、冒頭から明確に回答する構成は、回答エンジン最適化(AEO:Answer Engine Optimization)の考え方と共通しています。AIプロンプト分析ツールを使うと、ユーザーが実際にAIへ入力している質問を把握し、コンテンツ改善に活用できます。

Maayan Zohar Basteker

Senior SEO Specialist at Similarweb

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